初夏の6月に、叡山電車の八瀬比叡山口駅近くの比叡山の麓にある瑠璃光院を訪れました。秋の紅葉が人気のスポットですが、瑠璃光院ならではの緑の美しさを堪能できます。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院について


瑠璃光院は、景色が美しく静かな場所であるだけでなく、その名前にも美しい意味が込められています。「瑠璃光院」は日本語で、「瑠璃」はラピスラズリを指します。ラピスラズリは、多様で多彩な神話を持つ宝石で、金に匹敵する歴史的価値を暗示しています。さらに、ラピスラズリは極楽浄土の色であり、極楽浄土を飾るターコイズ色の宝石の1つです。「光」は光を意味し、「院」は寺院または施設を意味します。この寺院が「瑠璃光院」と名付けられたのは、メインの庭園全体がラピスラズリの光で輝いているように見えるためです。名前は、神々と時代を超えて結びついているラピスラズリのように、静かな美しさと精神的な悟りの場所を示唆しています。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

初夏の瑠璃光院の緑の美しさ


瑠璃光院には駐車場がありません。また、特別拝観期間中は周辺へのマイカーの通行が規制されます。訪れる際は公共交通機関の利用をおすすめします。最寄り駅は叡山電鉄の八瀬比叡山口駅で、清流高野川沿いにあります。そこから徒歩約10分で瑠璃光院に到着します。木陰に映える木製の看板が、静寂の美しさと静けさを感じさせます。
京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院を紹介する木製の看板は、木の影が映えて、静かな美しさと静けさを感じさせます。

瑠璃光院を紹介する木製の看板は、木の影が映えて、静かな美しさと静けさを感じさせます。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
入場券を購入し、苔むした庭園を歩き、木の扉をくぐります。のんびりと歩いていくと、池にかかる石橋に着きます。池では、日本では強さ、決意、忍耐、幸運の象徴として崇められている鯉が泳いでいます。最後の入り口はすぐ先にあり、数寄屋建築の優雅さを堪能できます。

• さらに読む: 日本の芸術のシンボル | 5 つの重要なシンボルに隠された意味
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院の苔むした庭園。

瑠璃光院の苔むした庭園。写真提供:ダン・ル・グリ。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
瑠璃光院は数寄屋造りの建築で、職人の技が光る傑作を鑑賞するだけでなく、庭園を眺めて穏やかなひとときを感じることができます。緑豊かな木々や植物に囲まれ、隅々まで自然を身近に感じることができます。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

左:瑠璃光院のランプ。右:外の鮮やかな木々を映す滑らかな漆塗りのテーブル。

左:瑠璃光院のランプ。右:外の鮮やかな木々を映す滑らかな漆塗りのテーブル。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
内部の畳敷きの部屋からは、大きな窓から周囲の自然の素晴らしい景色を眺めることができ、屋内と屋外の完璧な調和が生まれています。瑠璃光院の 2 階は本当に印象的です。ここでは、滑らかな漆塗りのテーブルが窓から差し込む光と屋外の鮮やかな木々を映し出し、ギャラリーの絵画のワンシーンのようです。

さらに、瑠璃光院には、歴史的、文化的に重要な遺産である茶室があります。この茶室は、現代の茶道の中心であり続けている茶人、千利休が大切にしていた調和、尊敬、清らかさ、静けさの精神を反映した侘び寂びの理念を体現しています。

• さらに読む: 日本の茶道: 「一期一会」の哲学
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院では抹茶を楽しみながら景色を眺め、心安らぐひとときを過ごせます。

瑠璃光院では抹茶を楽しみながら景色を眺め、心安らぐひとときを過ごせます。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
初夏に瑠璃光院を訪れると、自然の生き生きとした生命力が感じられます。新緑の葉が、心安らぐ活気ある雰囲気を作り出します。秋の鮮やかな赤やオレンジの紅葉で有名ですが、初夏の瑠璃光院の緑の美しさは、秋のそれとはまた違った、魅惑的で穏やかな雰囲気を醸し出しています。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院の歴史


瑠璃光院を訪れると、京都の一般的なお寺とは違うことにすぐに気づきます。このユニークさは、瑠璃光院の歴史にまで遡ります。なんと瑠璃光院は、もともと別荘として始まったのです。

瑠璃光院はもともと、明治時代の著名な公家であり政治家であった三条実美親王(1837-1891)の別荘「喜鶴亭」でした。1930年代に、数寄屋造りの建築様式を採用した建築家の中村外二(なかむらそとじ)によって別荘の改修が行われました。この改修の際、庭園は当時の有名な作庭家であった佐野藤右衛門(さのとうえもん)によって設計されました。これらの庭園は瑠璃光院の魅力に欠かせないものであり、季節ごとに変化する静かな美しさで知られています。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

初夏の瑠璃光院の緑の美しさ。

初夏の瑠璃光院の窓からの眺め。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
伝説によると、672年の壬申の乱の際、大海人皇子(後の天武天皇)が背中に矢傷を負いました。皇子は八瀬の釜風呂で傷を癒したと伝えられています。この釜風呂は「八瀬釜風呂」として知られています。この出来事から、矢傷(ヤセ)と同音異義語の関係から、この地は「八瀨」と呼ばれるようになりました。この伝説は代々受け継がれ、八瀬と瑠璃光院に関連する文化史の一部となっています。

2005年、歴史的建造物と景観の保存に関心を寄せた光明寺が、この寺院を購入し、瑠璃光院と名付けた寺院に改築しました。境内の茶室の名称は、元々の名称である「喜鶴亭」のまま残されました。この変更は、歴史保存の精神を強調するものでした。さらに、この改築により、瑠璃光院の歴史的、建築的重要性に精神的な側面が加わり、文化遺産と静かな雰囲気で崇拝される場所となりました。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

瑠璃光院の営業時間


瑠璃光院を訪れる予定の方は、春、夏、秋の限られた期間のみ寺院が一般公開されていることに注意してください。春と夏は予約は必要ありませんが、秋は予約が必要です。詳細については、瑠璃光院のウェブサイトを確認してください。

春の営業時間
▸ 訪問期間: 4/13 - 6/16
▸ 拝観時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
▸ 予約:予約は必要ありません。直接ご来場ください。

夏季営業時間
▸ 訪問期間: 7/13 - 8/18
▸ 拝観時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
▸ 予約:予約は必要ありません。直接ご来場ください。

秋の営業時間
▸ 訪問期間: 10/1 - 12/10
▸ 拝観時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
▸ 予約: ご予約が確定しましたら、すぐにお知らせいたします。お知らせをお待ちいただく間、お待ちください。

情報がすぐに更新されない可能性がありますので、ご訪問前に瑠璃光院のウェブサイトを確認してください。最終更新日: 2024/6/26。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

琉璃光院


▸ 場所:
京都、日本

▸ 住所:
〒606-0067 京都市左京区上高野東山55

▸入場料:
大人2,000円、小人1,000円(小学生以下は無料。障がい者手帳をお持ちの方は1,000。学生証をご提示ください。入場料は瑠璃光院門前の受付にてお支払いください。

▸ 重要なお知らせ:
1. 瑠璃光院内では、三脚、一脚の使用、撮影会の開催、許可のない商業目的の写真撮影は禁止されています。
2. 定員に限りがあるため、団体での見学はご遠慮いただいております。あらかじめご了承ください。
3. 境内での飲食は禁止です。
4.駐車場はございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)

他の京都市ガイドを読む:


• 安藤忠雄設計の「美術の庭」
• 京都シティガイド |愛宕念仏寺
• 京都で必ず訪れるべき美術館 5 選
• 京都市ガイド | 大覚寺



私たちについて

Dans Le Gris は、ミニマリストと芸術的要素を融合した日常使いのジュエリーから始まったブランドです。私たちの主な使命は、純粋で時代を超越したユニークなデザインで日常生活を豊かにすることです。
(京都市ガイド | 初夏の瑠璃光院の緑の美しさ - dans le gris)
当ジャーナルでは、アート、文化、デザインに関する記事を不定期に更新しています。幅広いクリエイティブなテーマについて、読者に深い洞察とインスピレーションを提供することを目指しています。アートやデザインから得られる日々のインスピレーションから、伝統的な職人技や哲学の時代を超えた美しさまで、厳選されたコンテンツは人生のさまざまな側面を網羅しています。当ジャーナルのコンテンツを楽しんでいただければ幸いです。ご来訪ありがとうございます。



今すぐ購入


↪ 最新情報については、 YouTube | Instagram をフォローしてください。

タグ付けされているもの: Travel